断熱リフォームとは
"断熱"はくらしの快適さを左右する大切な家の性能の一つです。新築住宅を建てる際にはこの"断熱性能"を示す基準をクリアした建物を建てることがようやく一般的になりつつありますが、過去に建てられた住宅でその基準を満たしているのはたったの5%しかありません。
しかし既存の建物でも、リフォームをすることで断熱性能を高めることができます。「断熱リフォーム」で今のお住まいの性能を向上させることで、くらしの快適さを新築住宅のようなレベルにまで引き上げることができるのです。
断熱リフォームはメリットがたくさん
断熱性能が高い建物では、外からの熱気・冷気の侵入を抑え、室内から暖かさ・涼しさが逃げていくのを抑えます。「夏は涼しく、冬は暖かい」快適なくらしを送ることができます。
家の中では部屋ごと、場所ごとに温度の差があります。実は温度差は住む人の体に負担を与えます。断熱性能を高めることで家の中のこの温度差もなくすことができ体の負担を減らせます。そのうえ、エアコンなど冷暖房の"効き"が格段に良くなり、光熱費も抑えられるというメリットもついてきます。
快適なくらしを送れるようになるのは当たり前。断熱リフォームは健康やお財布にまで良いことがある生活改善リフォームです。
“暮らしの質”をあげる「断熱」
「断熱」をした住まいは"暮らしの質"を変えていく
断熱リフォームをすると、今までこんなものと思って我慢していたことがなくなります。「ハウスINハウス」は"暮らしの質"を高くする「生活改善リフォーム」です。例えば、次のような暮らしの悩みを解決し、より快適な生活を実現します。
冬の朝目覚めると、部屋が寒く布団から出られない
真冬の夜。寝る前に部屋を暖めておいても、朝起きると部屋が寒いといった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。これは、せっかく温めた室内の熱が家の外に逃げていったことが原因です。就寝前は20℃あったのに、朝には10℃以下になっているなんてことも起こります。断熱リフォームを行えば、温めた熱は逃げていかずに暖かさが朝まで持続します。朝まで暖かい部屋ならば寒い冬の朝に布団から出るのも楽になります。
同じ部屋の中で暖かい場所と寒い場所がある
エアコンをつけていても、上の方ばかりが温まって足元は寒いまま、といったことありませんか。これは、断熱性能が低いために同じ部屋でも場所によって温度に"ムラ"ができるからです。断熱リフォームをすることで部屋の隅から隅まで暖かさがムラなく行き渡るようにでき、部屋全体を快適な空間にします。
夏場はエアコンをフル稼働しないと耐えられない
断熱性能が低い家では、夏の暑い時期に外の暑さがそのまま家まで入り込み、エアコンが効きづらくなります。最近は家の中で熱中症になってしまうということも起きています。断熱性能を高めれば、エアコンの効きが格段に良くなります。普段より設定温度を数度上げても涼しく感じられるほどです。これなら冷えすぎる冷房が苦手な方でも快適な空間を実現できます。冷房を消した後でも空気が外に漏れず涼しさが続くので、電気代の節約にもつながります。
夏の熱帯夜、部屋が暑くて寝苦しい
夏に暑いのは日中だけではありません。日中の暑さは家の屋根・壁・床を熱してそこに蓄えられます。その熱がこもり続け、夜中まで部屋に入り込むことが蒸し暑さのもとです。その結果、寝苦しい夜になってしまうのです。断熱性能が高くすれば、外の暑さが室内まで入り込みにくく、部屋の中の冷気が逃げるのを防ぐことができるので、涼しさが保たれます。夏の夜でも快適ですごしやすい空間を実現できます。
断熱で健康を守る
家の中に潜む危険な"温度差"とは
例えば冬場、熱いお風呂に入った後の寒い脱衣所には注意が必要です。家の中の急激な温度差は血圧の変動を引き起こし、身体への悪影響を引き起こす原因になります。このようなヒートショック(温度差)が原因の入浴時死亡者数は、実に交通事故の死亡者数の約4.4倍にもなるという調査結果も出ています。(※1)
ヒートショックを防ぐためには、室内のどこに行っても一定の温度になる、つまり温度差をなくすこと。断熱性能を高めれば、家の中の温度を一定に保つことが可能になります。
※1厚生労働科学指定型研究「入浴関連事故研究班調査」、総務省統計局より
Before
After
室温が一定になるため、身体への負担、家の中での危険が軽減できます。